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【漫画】ストップ!!ひばりくん!/江口寿史

ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション1ストップ!!ひばりくん! コンプリート・エディション1
(2009/07/16)
江口 寿史

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「いやーしかし女の子ばっかしのきょうだいってのは はなやかでいいですねーっ」
「女の子ばかりじゃない・・・・・・あれは男だ 長男のひばりだよ!」
「う うそ!! あっあれがおとこ!?」


昨今では、女の子の格好を(自主的か強制かを問わず)していて、しかもそれが似合っている少年のことを「男の娘(おとこのこ)」と呼ぶそうです。そのうえ、その男の娘をテーマにした雑誌も存在します。しかしながら、そのような男の娘萌えの風潮が強まったのは、所謂「オタク文化」が多様かつ比較的ポジティブに捉えられるようになった2000年代以降のように思われます。そんな今だからこそ、是非勧めておきたい偉大なる男の娘の先駆けがこのひばりくんなのです。なんと第1話は1981年。実に30年以上前の作品です。作者・江口寿史氏は恐ろしい御人だ・・・



女で一つで育ててくれた母を亡くした坂本耕作は、母の知人である大空家に引き取られることとなった。連れて行かれた大空家は極道一直線のやくざ一家。耕作は当初おびえていたものの、美人揃いの娘たち、つぐみ(大学生)・つばめ(高3)・ひばり(高1、耕作と同級生)・すずめ(小学生)を見て気を取り直す。中でもひばりが気になる耕作だったが、なんとひばりは男の子であった!しかも学校では女で通していてみんなのマドンナ。耕作の学校生活は、青春は、色々大丈夫なのか?


以上のあらすじから同性愛的な展開を予想する方もいるかと思いますが、大空組の面々や、耕作とひばりが所属するボクシング部の人々が織り成すドタバタ劇が各話の基本となっており、同性愛要素はあくまでギャグとして盛り込まれています。掲載誌がジャンプということと、江口氏の描く女の子がものすごく可愛いことを踏まえれば、男の娘とのラブコメ(?)とはいえ、男性読者向けなのかもしれません。もちろん女性でも楽しく読むことができますが。

実はこの作品、掲載時には未完で終了しており、2009年に発刊された完全版(上記リンク参照)で初めて加筆修正された最終話が発表されました。当時の最終話が1983年なので、約25年かけての完結というわけです。このようなことが可能になったのも、ひばりくんが根強く愛される作品であったことの賜物でしょう。では、何故ひばりくんは魅力的なのか?
それはひばりくんが単なる「女の子の真似をしたかわいい男の子」「女の子のように華奢な男の子」ではなく、かわいい女の子でありながらかっこいい男の子でもあったからでしょう。作中でも言及されていますが、ひばりくんは美少女揃いの大空姉妹の中でも一番の美少女(?)であって、文武両道で明るく飾らない性格のため男女問わずの人気者です。また、その愛らしさを妬む定番のイジワル女子も登場します。
つまり、ひばりくんは「少年漫画のヒロイン」としての要素をしっかりと押えており、その意味では紛れも無く「かわいい女の子」だといえます。その一方で、自分の姉妹のピンチには颯爽と駆けつけ、姉を泣かせた男たちを自慢の腕っぷしで成敗するという「少年漫画のヒーロー」としての側面も持っているのです。この両面性こそが、ひばりくんを単なる男の娘というニッチな存在に止めず、少年読者たちからも支持を得るに至らしめた原因なのではないでしょうか。

他にも作中では、大空組の子分その1で堅物のサブさん・子分その2で耕作を朝起こす際の顔芸が定番化した政二、ボクシング部のひばりに恋する椎名(もちろんひばりが男であるとは知らない)・マネージャーで耕作の片思いの相手でもある理絵ちゃん・やたらに濃いウザキャラ梶キャプテンなど、個性豊かな面々が登場します。テンポの良い丁々発止と一発ギャグがちょうど良いバランスで配分されており、30年前のものであるという古さを感じさせない作品です。ちょっと変わったラブコメを読んでみたい方は、如何でしょうか?

ちなみに、完全版の最終話加筆修正部分は当時の画風に極限まで近づけられており、江口氏の力量推して知るべしといったところです。さらに単行本や文庫版には載っていない未収録分も網羅されているため、今から読む方は是非完全版をお勧めします。

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